売買のタイミングを計るには、株価チャートを表示します。下図に株価チャートの例を示します。
左の画面がろうそく足と呼ばれるグラフで株価の変化を示しています。オレンジ色の線グラフは移動平均線と呼ばれ、週間や月間の平均値を表示しています。下段の棒グラフは出来高(株の取引量)を示しています。
右側の表は、株価の気配値及び注文中の株数を示しています。700円で2,000株の売り注文、699円で1,600株の買い注文があることが分かります。

株価チャートの表示期間は切り替えることが可能で、期間を長くしたり短くしたりすると、イメージがずいぶん異なります。上図の例は直近2年間を表示していて、現在は過去2年間では高値圏にあると判断できます。
こちらは如何でしょう。11月から上昇基調ですね。

2つのチャートは実は同じ銘柄のものです。表示機関が2年と3ヶ月の違いでこんなにもイメージが異なるのです。
この会社の業績は良好で、毎年業績を伸ばしています。昨年株価が下落したのは、株式分割をして1株利益の希薄化が懸念され悪材料ととらえられたのが理由です。19年になると、昨年の通期業績(4月)と7月の第一四半期の業績が良かったことから反転して上昇に転じています。
10月には 一旦ピークを着け、利益確定売りをこなして11月から再び上昇基調です。
このように表示期間でイメージが異なり、好業績でも株式分割等があると下落する事が分かります。株価チャートだけ見ていては理解できないことが多々あります。チャートに惑わされないためには、四半期決算と会社四季報をしっかり分析して下さい。四季報を分析すれば下落の理由が何なのか理解できるはずです。
分析をするためには、注目銘柄をむやみに増やさず、一度しっかり分析したのなら、次の四半期決算までの3か月間を自信をもってじっくり観察することです。好業績株なら利益確定売りに押されても必ず反転します。但し、悪材料が出た場合は、即売りに転じましょう。相場格言『見切り千両』です。