財務省が11日発表した2020年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は、前年同期比31.4%減の7兆3069億円の黒字だった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴って輸出が落ち込んだほか、訪日外国人旅行者(インバウンド)が減少したことが響いた。経常黒字が10兆円の大台を下回るのは、上半期としては15年以来5年ぶり。

米国向けの自動車・同部品の輸出などが振るわず、1兆976億円の赤字(前年同期1734億円の黒字)に転じた。旅行や輸送といった取引の収支を示すサービス収支も、1兆1711億円の赤字(同1726億円の黒字)だった。

 同時に発表された6月の経常収支は1675億円の黒字だった。前年同月比86.6%減少したが、72カ月連続で黒字は確保した。