著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが守りの姿勢を強めている。米景気が新型コロナウイルス禍から急回復してきたにもかかわらず、手元資金を再び積み上げた。「大きな政府」に傾斜するバイデン政権が市場に何をもたらすのか、賢人と呼ばれる同氏の発言に警戒感がにじむ。

バイデン政権は「大きな政府」に転換しようとしている。雇用創出や格差是正を目指して大型の財政出動を計画し、財源に富裕層や法人を対象とした増税を想定する。金融政策もインフレ率の上振れを容認する構えだ。

市場も転機を迎える可能性がある。インフレは企業のコスト高になるほか、物価が上がる分、配当の価値は落ちる。過去のインフレ時には株価は伸び悩んだ。ゴールドマン・サックスはバイデン政権の税制改革が実現すれば、主要500社の1株利益が最大6%減ると予想する。実現性を見極めようと投資家は様子見姿勢を強めている。